「魔法少女リリカルなのは」をより理解するためにSSなどを書くブログです 
2008/03/22 21:58 【未分類
まずいです……非常にピンチです。今日はネタが浮かんできませんでした。こんなの初めてです。とりあえず、咄嗟に浮かんだ作品を書いときます。いつも以上に、超展開っぽいところがありますけど……同じようにいつも以上に短いので、よろです。

爆弾発言:俺、一度死んでみたい

【客人】



「テスタロッサ、……調子はどうだった……」
「かなり重症って先生が……なのはもかなり苦しそうだった……」
「そうか……」
 先日、未確認のアンノウンの出現により高町なのはは、その翼を失った。一瞬の出来事だった。
「シグナム……私、どうしたらいいんだろう。なのはのために何かしたいのに、何かしないといけないのに……今の私は、何もしてあげられない……何も……何も……」
 フェイトは、なのはが傷ついたことにショックが隠しきれずにいた。今まで、一緒に空を飛んでいたはずの翼が絶たれてしまい、そして、これから一緒に空を飛ぶことが、おそらくできないだろうという事実に……
「落ち着けテスタロッサ。今、私たちが出来ることは、絶たれた翼を見守り続けることだけだ。そして、戻ってきたとき暖かく迎えてやること……それだけだ」
 シグナムはフェイトを優しく抱きしめた。そして、ある一人の騎士の話を始めた。……それは、優しく切ない思いの物語……
「テスタロッサ……ベルカにはかつて英雄と称された騎士が居た。その騎士は、自分の周りの者を深く愛しそして護り続けた。けれど、その騎士は気付いていなかった。ある日のことだ。騎士は、愛する者を傷つけんとする敵と戦っていた。騎士は、終始責め続け敵を倒した。……そこまではよかった。だが、倒したと共にその騎士も倒れてしまったのだ。もちろん、責め続けていた騎士に手傷は無く倒れる原因などなかった。騎士は、仲間に助けられ傷の手当など今で言う医者に役目を果たしていた神官から思いもよらない一言を告げられた……『天罰である』……とな」
「……天罰……?」
「騎士は、愛する者が多いが故に……自らを愛することを怠っていた。それにより、身体中に病が侵攻し、ボロボロの身体になっていた。そして、騎士は剣をおろし愛を忘れた。騎士にとっては、剣を持ち続けることが愛だったのだろう。剣をおろした騎士は、愛を捨てたということ……つまり、愛を忘れるということだ。剣をおろし愛を忘れた騎士は、いつしか一人で生きるようになっていた。周りには誰も居ない、辺境の地に一人で。そんな騎士のもとに一人の客人がやってきた。名も知らぬ客人を家に入れた騎士は、その客人に思いもよらぬ一言を聞かされた。『愛するが故に忘れるものがある。愛するが故に忘れてはならないものがある』愛するが故に、己を忘れ……愛するが故に………騎士は再び剣をとった。そして、英雄となった……テスタロッサ、お前なら私が言いたいことが分かるはずだ」
 抱きしめた手を離し、シグナムはフェイトと一歩距離をとった。
「……翼を絶たれた今、なのはは再び空を飛びたいと願わないかもしれない……だから、私に出来ることは……客人になること」
「そうだ。だから、今は何もする必要は無い……己と向き合うからこそ人は強くなり、成長する……英雄のように」
「ありがとうございます……シグナム」
「礼はいらない。まだ、目が覚めていないなら傍にいてやるほうが良いだろう」
「……はい」
 フェイトは、一礼するとなのはの病室へと戻っていった。残されたシグナムは、自分の手を見つめるのだった。
 
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2008/03/19 21:03 【未分類
まず、最初に言っておきます……
これ、続編が出るか分かりません。

以前から書いてみてかったネタを純粋に書きました。なので、これで満足すればここで打ち切りです。(一話で打ち切りっていうのもなんですが……)
まぁ、どうなるかは分からないので……中編で捕捉してください。

【魔法少女でもなんでもない日常風景】(でも、ちゃんとリリカルなのはSSですよ)

「あなた〜朝ですよ〜早く起きてください」
「ん……くぁぁぁぁぁ! ハァ、もう朝か。昨日は、残業で疲れが貯まってるっていうのに……家の綺麗な嫁さんは、ちょっと融通が利かないみたいだなっと」
「キャっ……」
 ヴァイスは、グリフィスの腕を掴みベッドの中へと引きずり込んだ、そして、シーツで二人の身体を包み込むと耳元で優しくささやく。
「少しぐらい寝かせてくれよ」
「……ダメです」
 腕を跳ね除けシーツから抜け出したグリフィスは、そのままベッドの上で正座をして説教を始めてしまう。
「第一にあなたが子供達の見本になってくれないと困るんですよ? 昨日だって、残業で疲れたからお風呂に入ったらすぐに寝てしまうし、洗濯物は裏返したままにしておくし……父親としての自覚を持ってください。でないと、子供達も愛想を尽かしてしまいますよ。そうなれば、あなただって休日を楽しく過ごすことができなくなります」
「おいおい、それはちょっと困るな」
 仕事……というよりも、仕事の内容はほとんど趣味に近いものなのだが、残業など仕事大好き人間に見えたりするヴァイスでも、もう一つ別の顔を持っていた。それは、家庭的で休日にはほとんどの時間を家族と楽しく過ごすという父親としてあるべき姿の顔。そんな、彼にとって子供に愛想を尽かされるようなことはあってはならないことで、もしそうなった場合、人一倍心がオープンでかつナイーブな彼は家に帰ることすらできなくなってしまうかもしれないのである。
「説明的なセリフは置いといて……とにかく、朝ぐらいはシャンとした姿を見せてあげてください」
「あぁ、分かったよ。最近、あいつらと話が出来るのも朝ぐらいしかないからな」
 ヴァイスは、まだ少し起き抜けの意識で準備を始めるのだった。

 一方、そんな夫妻の愛すべきと称される子供達はというと……
「エリオくん、早くしないとお母さんに叱られちゃうよ」
「あ、ゴメン、すぐに準備するから……キャロは、先に下に下りていいよ」
 学校に行く準備を昨晩の間に済ませておいたキャロは、着替えるだけで済んだものの、双子の兄であるエリオは朝になってようやく時間割をまとめ着替えなければならなかった。
「早くしてね」
 キャロが部屋から出て行く。服を着替えていたエリオは、それを確認するとボタンを留める手を止めて、机の引き出しから作りかけの模型を取り出した。
 まだ製作途中の模型は、接着面や切り出された部分がボコボコで丁寧な作品とは言えなかった。けれど、エリオはそれを大切そうに机の上に置くと、模型の入っていた引き出しの一段上の引き出しからパーツを取り出した。
「間に合うかな……」
 準備を止めて製作にとりかかる。
 接着剤を付けて、規定の場所へと慎重に手を動かす。本人は、気付いていないが接着剤の量が少し多かったらしい、接着面から余った分がはみ出てすぐに汚く固まってしまった。
『エリオくん! 何してるの!』
 一つ着け終わると、1階から声がした。それと共に、階段の方から軽い足音が聞こえてくる。
 エリオは、あわてて作品を片付けた。そして、ボタンを留めると荷物を持って部屋から出た。
「もう、お母さんもお父さんも待ってるよ」
「本当にゴメン、忘れ物が無いか確認してたんだ」
「ふぅん……それで、忘れ物は無かった?」
「うん、大丈夫。キャロも何か忘れたりしてない?」
「私も大丈夫だよ。ほら、行こう」

 子供達は、朝食の最中でも昨晩に話せなかったことをヴァイスに話し聞かせ続けた。
「そうか。じゃあ、その子も頑張って勉強して皆で同じ学校に行こうって言ってるのか」
「うん、でも他の子と別れるのもちょっと寂しくて……エリオくんとも会えなくなっちゃうし……」
「キャロ、僕達は家族なんだから。毎日、家で会うよ。それに、僕も少し寂しくなるけど……キャロは自分のやりたいことをやればいいんじゃないかな?」
「そうですね。キャロもエリオも自分の道を歩いていく年頃。その中で、出合ったり別れたりするのは仕方の無いことだけれど、それを乗り越えて人は成長する。二人とも、良い大人になれますよ」
「「はい」」
 グリフィスの言葉に頷いた二人、隣で聞いていたヴァイスも満足そうな顔をしていた。
「ところで……エリオくん、最近夜遅くまで起きてるね」
「えっ! あ、うん……ちょっと、ね」
「どうした? エリオ、夜はちゃんと寝ろよ。それでなくても小さいのに、成長しなかったら恥ずかしいだろ」
「ごめんなさい……でも、やらなくちゃいけないことがあって……それで、寝てる暇も無くて……」
 エリオが寝る間も惜しんでしているものは、あれのことだった。けれど、模型のことは誰にも話すことが出来ない秘密で、その日が来るまでに作らないと意味が無かった。
「……そうか、なら仕方ない。お前が、そうやって頑張ってるなら俺も頑張ってお前たちを幸せにしてやらないとな! よし! じゃあ、ごちそうさまっと! 行ってくるぜ」
 勢いよく席を立つと、片手を軽く上げて「行ってきます」の挨拶をして部屋を、そして家を出て行ってしまった。
「あぁ、もう……また、食器がそのまま……ほら、二人も早く食べて学校に行くんですよ」
「「はーい」」
 こうして一日が始まった。これから、この家庭に何かが起こるのかもしれない……はたまた起こらないのかもしれない……それを知るのは……「   」だけである。

「フェイトちゃん、ヴィヴィオに支度できたよ」
「じゃあ、私が送って行くから……なのはは、局に連絡いれておいてくれるかな?」
「うん、分かった」
 グランセニック家の隣には、負けず劣らずの仲の良い家族が住んでいた。父、高町フェイト・母、高町なのは・娘、高町ヴィヴィオ。高町のファーストネームは、なのはのもので、つまりフェイトは婿として高町家にやってきた。けれど、そんなことは大した問題では無く……これから起こる出来事の方が問題で……やはり、それを知るのも「   」だけ。
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2008/03/17 21:28 【短編なのはSS
最近、更新の日数が短くなってきました。コレはきっと、良い傾向です。この調子で更新していきます。
あ、それとちょっとした近況報告なのですが……今年一年で同人などで使ったお金の集計が出ました。156,000円だそうです。今年は結構節約した一年でしたとさ。

手紙と花


 整理され、その本来の部屋よりも広く感じさせる医務室に、部隊員の健康状態をまとめた資料を本局の保険機関に送信しているシャマルの姿があった。
 白衣をまとい、メガネをかけている姿は誰の目をも引きつけるもので、部隊の男子の中にもそんな彼女に声をかけるものは少なくなかった。
「あと……これと、これ。それから、あの資料をちょっと短くして送れば終わりっと……」
 要領が良く、人付き合いも良い彼女には弱点が無かった。あるとすれば、料理ぐらいのものだ……
「あ、シャマル先生」
 そこへ、封筒を持ったアルトが現れた。
「アルトどうかしたの? また、なのはちゃんかシグナムがケガでもさせちゃった?」
「あ、いえ違いますよ。なんか、珍しいものが届いて……これなんですけど」
 持っていた封筒をシャマルに渡すアルト。そして、それと一緒にポケットから一枚のチップを取り出した。
「今朝、本局から送られてきたんですけど……シャマル先生宛になってて……今時、手紙で送ってくる人も珍しいですよね。メールが普及してますし」
「そうね。私も、この世界に来て封筒で手紙を受け取ったことなんて……数えるくらいしかないわ。でも、たまに患者さんのご家族の方から来たりもするけど……そのチップは?」
「これもシャマル先生宛です。その封筒に貼り付けてあってルキノが乱暴に扱ったみたいで取れちゃったんです。後で叱っておきます」
 何かのデータだろうか、それとも映像だろうか……何が入っているか分からないチップを渡されたシャマルは立ち話もなんだからと言ってアルトを部屋に入れた。
「アルト、お茶は?」
「だ、大丈夫です。さっき、食堂で毒見させられましたから……」
「あ、またはやてちゃんね」
「いえ、ルキノです……すっごい、甘いお茶でした……」
 砂糖適量(多量)ミルク適量(多量)の入った緑茶。かつて、アースラの艦長で
あったリンディ・ハラオウンが好んで飲んでいたとされる激甘茶をアルトは飲まされていたのだ。
「あぁ、でもやっぱりアレを飲んだのね……もし、胃もたれしそうだったらお薬出すけど」
「そこまでされなくても大丈夫です。その代わり、今度毒見を頼まれたときはすぐに断ろうと思います」
 自分のコーヒーを持ってイスに座るシャマル。一口だけ口にすると、封筒を手に取り律儀に蝋で止められた封を解いた。そして、中から数枚の手紙が出てきた。
「えぇと……この度は、このような物でご挨拶いたしますことお許しください。私は、来る某日、シャマル先生の治療により命を救われた者です。あの日、先生が私を診てくださっていなければ、死んでいたやもしれません。今回は、先生に謝辞では表しきれないほどの御礼がしたいと思い一筆とらせていただきました。おそらく、封筒に添えてチップが送られてきたと思われます。その中に、私のできる最高の感謝の印を詰め込んだつもりです。どうか、ご覧ください。最後になりましたが、私は先生に出会えたことを心から神に感謝し世界に感謝いたします……で、これがそのチップ……」
 シャマルは、通信媒体にチップを入れてモニター画面で操作を始めた。し
かし、すぐにエラーがはかれてしまった。失敗したかと思いもう一度チップにアクセスしてみるも……やはり、失敗してしまう。
「データが壊れちゃったんですかね? ちょっと、やってみてもいいですか?」
 今度は、アルトが挑戦してみる。けれど、やはりエラー表示がでてきてしまう。
「うーん、この形のデータはここじゃあ見れないみたいです。はやて隊長もいないですし、管制室で見ませんか? 大画面でだいぶ見やすいと思いますし」
「そうね……ここで見れないなら、仕方ないわね。管制室をちょっと借りようかしら」
「じゃあ、先に行って準備しておくんで……シャマル先生は、ゆっくり来て下さいね」
 アルトはそう言い残すとチップを持って足早に管制室へと向かっていった。一方で残されたシャマルは、誰かそんなに感謝されるようなことをしたか思い出そうとしていた。
「えっと、この間あった窃盗事件の患者さんは……大したケガじゃなかった……なら、あの地下施設で作業をしてた土木作業員が天井の崩落で大ケガしたあれ? でも、私のところに回ってきたのは擦り傷とか打撲だった……なら、誰かしら? 私の助けたこの患者さんは……」
 考え込んでいると思ったよりも時間が早く過ぎるものである。シャマルが出したままにしていたモニターにアルトの姿が映った。
「シャマル先生、準備できました。なんか、すごいですよ」
「ええぇ分かったわ。楽しみにしていくわね」
 手紙を手に取り部屋を出る。窓から吹き込んできた風にのって一羽の蝶が部屋に入ってきた。

 管制室のモニターに映し出される一面の花畑。季節ごとに一番美しいとされる瞬間を写した映像は、薄暗い部屋を色とりどりの花で鮮やかに照らした。
「これが、中に入ってたのね……でも、すごい……これだけの花の写真を見るのは初めて」
「私もさっき見て少しビックリしちゃったんですけど……見てると、なんか心が癒されるというかなんというか……」
 二人が映像に見入っていると、扉を開けてはやてが入ってきた。
「ん? なんや、綺麗な花やね……これ、どこの映像?」
「あ、はやてちゃん。これは、さっき私宛に送られてきた手紙と一緒に送られてきたものなんですけど……私、最近どこかに出張しましたっけ?」
「あぁ、そのことなんやけどな。この間、植物館の園長に誘われて動物の手当てをしにいったやろ? 覚えとる?」
 数日前のことだった。シャマルは、はやての旧知の友人である首都の植物園を経営している園長に誘われて近くの動物病院で一日働くこととなった。そこには、多くの傷ついた動物がおり、急患が飛び込んでくることもあった。シャマルも、その急患の手当てをしたり面倒をみたりしてその日を過ごしたのだが……
「そこの園長から、ウチにメールがきてな……シャマルのことめっちゃ褒めてたんよ。それと、動物病院の先生もまた来て欲しいって言っとるみたいなんや」
「そうだったんですか。まぁ、私は大体暇してますから……行ってもいいですよ」
「ホンマに? なら、今度の日曜にまた頼んでもえぇ?」
「大丈夫です。その日は、なのはちゃんもシグナムもお休みとってますから……たぶん、フォアードのメンバーもケガしないと思います」
「じゃあ、園長に伝えとくな。それにしても……綺麗やなぁ……まるで、蝶の目線や」
 はやては、メールの返事を書くために隊長室へと戻っていった。
「シャマル先生、動物病院に行ってたんですか?」
「えぇ、たしかそこで絶滅危惧種の動物も見たかしら。可愛かったわよ」
「いいなぁいいなぁ……私も今度行ってみたいです。あ、でも……なんか、分かったような気がします……この映像と手紙の差出人が」
「え、そう? 誰?」
「ふふふ……それは秘密です。私が分かったんですから、シャマル先生にもきっとすぐに分かりますよ。それより、まだまだあるんですよ花の写真」
 いくら要領が良くても、いくら人付き合いが良くても、いくら料理が下手でも……天は荷物を与える。ちょっと、天然という荷物を。
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2008/03/15 20:37 【短編なのはSS
今日は局ラジなのですが……とりあえず、二回の……あれ? 三回?の反省タイムの後のSSとなりますが、とりあえず、今回UNIONの通信として出そうとしていた作品の
没作掲載〜
冗談です。
涼香さんが4期予想本にしよう!っていうから、あえなく没になっちゃったの!
今日の爆弾発言・・・俺、変わりたい

   思ひ出
                    あまの 兔
 「この部隊とも今日でお別れかぁ……なんだか、寂しくなっちゃうな」
「ブッ……おいおい、お前にしちゃ珍しいこと言うから吹きそうになったぞ」
 先の部隊から転属されて早4年。先日あった、地下施設での救助活動をもってスバル・ナカジマのこの部隊での活動は最後になってしまった。
「えー、どうして、どうして? 私が、こんなこと言ったらそんなに変かな?」
「そりゃ、そうだろ。だって『全力全快、限界知らずの元気印』だからな。湿っぽいこと言うところなんて、誰も想像しねぇよ」
 スバルは転属されてある程度の任務をこなした頃から、その持ち前の明るさと無鉄砲な気質からそう呼ばれるようになっていた。当時の本人も、その二つ名に喜んでいたのだが、最近となっては後者の『無鉄砲』が強調されてしまい、無鉄砲で怖いもの知らずと、採られてしまう様になっていた。
「もう、その言い方はやめてよー。私だって、怖いものぐらいあるよ」
「ほぅ……なんだ、言ってみろ」

「スバル! 遅れてるぞ!」
「はいっ!」
 機動六課スターズ副隊長のヴィータは、不安定な足場を使った訓練を行っていた。
「AMFの作動中は、ウイングロードが使えない。そんな時、空を飛べないお前は、今回みたいに足場の悪い状況で戦わないといけなくなるときだってある。ちゃんと、そのことを頭に入れてやれ!」
「はいっ!」
 ガタガタに崩れている足場では、ローラーブーツも使い物にならない。もし、足をとられるようなことになれば即命取りとなる。
「よし! そこから撃ってみろ!」
「はいっ!」
 一段と崩れた足場で急停止。最低限の確認をして、バスターの発射へと移る。
「はぁぁぁぁぁあ! ディバイン……」
 身体の重心を後方へ下げた右足へ、そして強く蹴り流れるようにその倍の力を篭めて左足で踏ん張って拳を突き出した。
「バスっ!」
 その時だった。踏ん張っていた左足を乗せていた足場が崩れ、バスターを暴発してしまった。
「危ねぇ!」
 AMFを発動させている上にバスターをあらぬ方向へ撃ってしまったスバルの身体は、体勢と整えることもままならず穴へと落ちていく……はずだった。しかし、それはなくスバルはジャケットの襟をヴィータに掴まれた。
「こら、スバル! あれだけ、確認は怠るなっていっただろう!」
「で、でも……」
「でもじゃねぇ! お前は、まだわかってないからそんなことが言えるんだ! どんな状況でも相手よりまず自分のことを考えろ! 助ける前にお前が堕ちたら、どっちも助からねぇんだ!」
 ゆっくりと持ち上げて、スバルが地面に足を付けたことを確認すると、ヴィータは襟から手を離して自分も降りた。
「よく聴け」
 グラーフアイゼンを眼前へと突き出す。
「お前は、人を助けなくちゃいけねぇ。それなのに、お前が堕ちたら助けを待ってる人が悲しむ。お前だってわかるだろ。助けられる人間の立場ってのが」
「はい……」
「だったら、堕ちるな。堕ちないで、皆無傷で安全なところまで一直線だ」
 それだけ言うと、背を向けて再び舞い上がる。小さな身体がこれほどまでに大きく見えたことは無い……スバルは、そう感じるのだった。

「おいおい、それじゃあ怖いっていうより……ただの良い上司じゃねぇか!」
「で、でも、他にもあるんだよ! 怖い話」
 いつから怖い話に変わってしまったのか。
「わ、分かったよ。そこまで言うなら言ってみろよ」

 力ばかりでは、戦いに勝つことは出来ない。ましてや、人の命を護ることも出来ない。では、勝つため、護るためには何が必要なのか。
「バリアの強度がまだ心配かな……」
 同スターズ隊長高町なのはは、スバルの質問に対してこう答えた。
「やっぱり、ベルカ式の特徴になっちゃうのかな? 攻撃してるときのバリアの強度が、低くなってるみたい。ミッドチルダ式なら、そんなことないんだけど……」
 模擬戦中、スバルはなのはのアクセルシュートを上手に避けながら距離を詰めていた。そして、いざ一発打ち込むという瞬間に、なのはは死角に忍ばせておいた数発をスバル目がけて放った。もちろん、スバルは咄嗟にバリアを使ってなのはに攻撃したのだが……バリアの強度が及ばなかった。もう少しで打ち抜けるというところでスバル自身のバリアが破られてしまい、堕ちた。
「対人とか一対一に特化してるベルカ式の弱点ってとこだな。まぁ、アタシみたいな騎士ともなるとそんなこと気にならなくなるけどな」
 ヴィータによるとそういうことらしい。
 スバルとなのはは翌日から、攻撃と防御を同時に鍛える訓練を始めた。
「で、私は何をすれば……」
「ティアナは、スバルをとにかく撃ってもらえたらそれでいいよ。でも、ティアナも気を抜いちゃいけないよ。私がOKを出すまで撃ってもらうから」
(スバル、あんた大丈夫なの? 私、こんなこと言われて容赦できる性質じゃないし……)
(心配しないで、やりきってみせるから)
(そう……分かったわよ。じゃあ、遠慮しないからね)
 こうしてスバルは、なのはを追い、なのははティアナを狙い、ティアナはスバルを狙うという異色な訓練が始まった。

「で、オチは?」
「オチ?」
 スバルの話はそこで終わってしまった。もちろん、オチなど無かった。
「ダメだなこりゃ……やっぱり、お前は怖いもの知らずの無鉄砲なやつだ」
「だから、違うってばー」
 翌日、スバルに辞令が出た。

「はぁ……はぁ……はぁ……」
 ティアナは、魔力消費が激しすぎたためにすでにダウンしていた。
 スバルは、息も絶え絶え……身体が、悲鳴を上げている状態だった。
「スバル、まだあと20セット残ってるよ」
《Magical Girl Lyrical Nanoha for ever》
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2008/03/14 23:19 【短編なのはSS
 先日は自虐で鬱になってしまいすいませんでした……ですが、正直なところ自分がSS書いたところで何にもならないような気がしてならない数日間でした。実際、そうなのかもしれませんし……そうでないのかもしれません。ですが、それを知る術を私は持っていません。自分が情けないです。

 今、私は色々の感情が交錯している。つまり、混乱状態にあります。でも、その中で私は一つの答えを見つけました。他にもあるだろう答えの中で一番最初に見つけたもの……
悔しさ

 今、めちゃくちゃ悔しく感じています。もちろん、自業自得なのですが……
私の文章を読んでください!(今更ですが、自重します)
精一杯書きます。だから、読んでください。言いたいことはそれだけです。すいません。

【時間の中で】


 身体から力が抜けていく。まるで、全身の機能が停止していくみたいで……なんだか怖い。ふと思って、隣を見てみる。同じように機械の中に横たわってるお姉ちゃんの姿が見えた。私みたいに、怖がってるようには見えなかった。ちょっと、期待してた。お姉ちゃんも私みたいに怖がっていることを。でも、お姉ちゃんはしっかり前を見てマリーさんの言うとおりにしている。
 また正面を向きなおす。相変わらず、身体からは力が抜けていく感じが続いている。
(スバル)
 お姉ちゃんの声がした。また隣を見る。今度は、お姉ちゃんがこっちを向いていてくれていた。
(なに? お姉ちゃん)
(あともう少しで終わるから、もうちょっとがんばろうね)
 お姉ちゃんが笑った。私も笑い返してみた。アレ? なんだか、がんばれるような気がする。
(うん、がんばる)
 数秒後、完全に身体から力が抜けて機能停止した。
―――――――――――――――★☆☆★―――――――――――――――――
「こうやって、ギン姉と過ごしてられる時間も、あと少ししかないと思うとちょっと寂しいかな」
「そうね。私もスバルと一緒にいられなくなるのはちょっと寂しいな。でも、スバルのことは心配しなくても大丈夫だって信じてるから」
「ありがと、ギン姉」
 スバルはもうギンガが支え無くても一人で立つことができていた。今思えば、それまでの二人の時間は長いようで短かった。そう、それはスバルが早く成長したから。あの頃から今まで。
「ねぇ、ギン姉。私、この間ティアと初めて会った時のこと思い出したんだ」
 スバルは、お気に入りのマグカップを手に話し始めた。
「最初はね、私もティアもちょっと緊張気味で、お互いすれ違うことやケンカしちゃうこともあったんだけど、一緒にね自分達の秘密を教えあったり知り合ったおかげで仲良くなれたんだ。それで、仲良くなって最初のペアの訓練でね、ティアがこう言ったんだよ『スバル、あんた真剣にやらないと怒るわよ。まぁ、とりあえず、がんばるわよ』て。その時、すごくうれしかったのを覚えてるんだ。だって、今まで何も分からなかった二人が始めて通じ合えたんだって感じたから。そのころから、私もティアに喜んでもらいたと思ってがんばってここまできたんだ。ギン姉は、私ががんばってたと思う?」
「思うよ。スバルはがんばってた。それから、これからも頑張り続けるんだって。私や父さんは、スバルのこと良く分かってるから……ちょっと、無茶なことをするかもしれないけど、それでもがんばるのがスバルだもんね」
 時計が0:00分を表示した。スバルは、今日から機動六課へと配属となった。
「本当におめでとう。スバル」
「うん、ありがとね。ギン姉」
―――――――――――――――★☆☆★―――――――――――――――――
 戦闘機人の数名は管理局に保護され施設へと送られた。
「ギンガ、姉とは大変な役だな」
「そう? 私は、すごく幸せな役だと思うけど。チンクは、そう思わないの?」
 ギンガは、チンクと個別で面会を希望した。断る理由の無いチンクもそれを承諾した。
「いや、違う。もちろん、私も幸せな役だと思っている。世話の焼ける妹達ではあるが、あれはあれで可愛いものだ。だが、数が数だ疲れてしまうことだってある」
「そうかもしれない。でも、それは数の問題じゃないと思うの。私にもスバルっていう妹がいる」
 チンクは、名前を聞いて顔を伏せた。
「あの時はすまなかった……」
「あぁ、いいのいいの。そっちにも、そっちの事情があったことだしね。それでね、スバルって小さな頃はとっても弱虫でいつも泣いてばかりいたの。でも、ちょっとあってそれからスバルは、強くなった。それと一緒に、私でも手が付けられないくらいに元気になっちゃって……自慢じゃないんだけど、きっと今のチンクよりも苦労してたかも」
 ギンガは話しを続けた。
「で、ある日のことなんだけど……スバルが私たちの家から長い時間いなくなることが決まった日、スバルが、私にプレゼントをくれたの」
「プレゼントか……妹からもらえるとは本当に幸せ者だな、ギンガは」
「ありがと、チンク。でもね、まだ話は続くの。スバルはね、プレゼントで私にお揃いのマグカップをくれたの。今まで、プレゼントなんて貰ったことが無かったからすごくうれしかったんだけど……はしゃぎすぎちゃったのかな? 私が喜んでるのを見ると、本人まで喜び始めちゃって……スバルが落としちゃったんだ」
「なんと……」
「そしたらスバル、あわてて家を飛び出して……服を所々汚して戻ってきたの。それで、ゴメンねって何回も謝りながら、どこから採ってきたのか分からないんだけど……野苺をとってきてくれたの、しかも……よくみると、その野苺の蔓に小さな花が。ちょっと、気になって皆が寝た後に花言葉を調べたんだけど、偶然なんだろうけど「尊敬と愛」「幸福な家庭」てあって。少し、泣いちゃった」
「なるほど、良い思いでではないか。私も、妹達とそのようなことがあったと話せるような思い出がほしいものだ」
「大丈夫、思い出はすぐそこにあるから」
 面会時間が終わり、ギンガとチンクは再び会う約束をして別れた。
 チンクは、その日の夜。妹達から、7本のムラサキツユクサを貰った。花言葉は「尊厳」「尊び」「尊敬しています」
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2008/03/13 00:25 【なのはSS
 過言かもしれませんが
たぶん、今月一番の良作です。
今週に入って色々と吹っ切れた気がします。

自分が何を書きたいのか。自分が何を伝えたいのか。自分が何を感じてもらいたいのか。
そして
自分が何故書こうとするのか。自分が何故書いているのか。自分が何故書いていられるのか。


きっと、自分を表現する方法がこれしか無いから私は文章を書いて人に感じてもらいたいんだと思います。こんなことを言うのも、アホらしいのですが……
私の文章の何が面白い? 
嘘を並べたり書きたいことを偽ったところで、返ってくるのは嘘の評価しかない。

長い間、ぬるま湯につかっていたことに気付きました。身体という文章からは締りがなくなり、皮膚という思いには、フヤケタそれのごとく霞がかかり、自分という表現力からは、ダシが抜けてしまった。そんな状態で良文が書けるはずもなく。新年始まって、書いた作品はどれもゴミ。出がらしから出たお茶には、香りも味も薄くなって格がガタ落ち。いうなれば、そうゴミ屑……
謝罪から始まり大変気を悪くされる方も居られると思います。ですが、これを書かなければ自分がどんどん堕落していくような気がしてなりません。もし、この記事が捕捉されるのであれば、魔法少女リリカルなのはポータル管理人の涼香様には【※謝罪文有り】とでも、明記していただきい所存です。本当に申し訳ございませんでした。

【彼女を見て彼女を感じて彼女を知って】


「今日はね、お兄ちゃんに見てもらいたいものがあるんだ」
「ん? なんだ?」
「えへへ……実はね……」
 後ろに回していた手が、前へと出てきた。そして、その手のひらには彩り鮮やかな包装紙に包まれた小箱があった。
 ラグナは、それをこちらへと差し出している。俺は、健気な妹の期待に応えるように小箱を受け取り、丁寧に包まれている包装紙を外した。
 中から出てきたものは、中に小さなパチンコ玉のような球体を浮かべ透明なプラスティックで全面を囲まれたミニケースだった。
「これは?」
「私ね、この間、学校の皆と開発地区に行ってきたんだ。そこにはね、見たことの無い物がいっぱいあって、すっごく楽しかったんだ。それで、きっと、お兄ちゃんも見たら喜んでくれるだろうなぁって思って、買ってきたんだ。その玉が浮いてる仕組みは、よく分からないんだけど……不思議でしょ」
 軽く振ってみるが、落ちもしなければ、壁面にも付かない。もし、壁から玉と反発するような仕掛けがあるのだとすれば、プラスティックではない他の素材なのかもしれない。けれど、どこからどうみても……指先で弾いてみたがプラスティックとしか思えない。
「あぁ、こりゃ不思議だな……」
「でしょ。私、お兄ちゃんが好きなものならなんでも分かるんだよ」
 ラグナは、一人、兄の好きな物を口にし始めた。もちろん、優しい兄は妹の話をしっかりと聞いてやる。けれど、聞いてやっているつもりがいつの間にか、自分への問いへと変わる。

 自分は彼女のことをどれだけ知っている?

 彼女は、自分のことを知っていてくれる。好みのタイプ、好きな場面、好きな食べ物、好きな音楽……いくらでも知っている。けれど、自分は彼女の何を知っているのか。悲しい過去、苦労、絶望……知っているに値しない。自分が知っているのは、彼女であり彼女じゃない。自分の壊してしまった彼女という姿をした人形の歴史。
 自分は、何一つ理解してやろうとせず。人形を通して彼女のことを考え続けていた。だから、あの時だって本当の彼女を前にすると目を合わせないように逃げた。美しい形をした作られた人形の目とは違う、壊してしまった本当の目から。
「――――ゃん! ――いちゃん! お兄ちゃん!」
 思いつめていると、少し離れたところからラグナの声がした。いつの間にか、目の前から消えていた彼女を眼で探した。
「ラグナ、どこだ?」
「お兄ちゃん! ここだよ!」
 いきなり、背後から大きな声がした。振り返ってみると、ラグナが腕を組み頬を膨らませて怒っている。
「ッ! あぁ、わりぃ……ちょっと、ボケてみたいだ」
「もぅ、しっかりしてね」
 少し微笑み、腕を解くと、今度は胸元で指先を軽くあわせ、うつむいた。
「でもね、お兄ちゃんのことよく知ってるんだけど……分からないこともあるんだよ」
「なるほど……そうか、なら教えられる範囲で教えてやってもいいぞ。ほら、言ってみろよ」
「あのね……」
 うつむいた顔がゆっくりとこちらを見上げてきた。
「お兄ちゃん、私のこと好きなのかな……」
 春の風が桜の花びらを空高く舞い上げる。そして、重力を知らない花びらは空を回る別の風に攫われてゆく。
「……心配しなくても、お前は俺の大切な妹だ。嫌いなわけないだろ? でも、好きかって聞かれると……分からないな」
 笑って誤魔化す。
「もう! お兄ちゃんってば!」
 舞い上がった桜の花びらは、長い時間をかけて地上へと戻ってくる。それまで、知らなかったことを沢山感じながら。
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2008/03/08 21:47 【未分類
 この手紙が読まれているということは、私はもうこの世には居ないのだろう。
 私は、生前、両親や友人……そして、何より最愛の人間に酷い仕打ちをしてきてしまった。そして……一人の人間の人生を狂わせてしまうことになるとは……考えてもみなかった。
 あの日、私は一人机に向かい筆を動かしていた。なんと言うことも無い、ただ平凡な日常がそこにはあった。しかし、平凡な日常……平穏とは、こうも簡単に崩れてしまうものだと思い知ったのはその時だ。
 私の書斎は二階にある、日々の大半の時間はその空間で過ごし、その空間で一日を終える。書斎には、南向きと西向きに窓があり、私は度々、気分転換のために窓から新鮮な空気や自然の音を取り入れていた。その時、私は部屋の空気が悪いと感じて南の窓を開けていた。すると、聞こえてきてしまったのだ……妻が誰かと話している声が。最初は、買い物に行く途中、近所の住民と会って話しているのだろうと思っていた。けれど、静かな夜は私の耳に聞き逃すことの出来ない事実を伝えてきた。妻が、私を殺して保険金を得るために協力して欲しいと……言っていた。
 息を呑んだとはこのことか、その言葉を聴いた瞬間、体中がマイクか何かになったように外から聞こえてくる会話を拾った………

という前書きいかがでしょうか。なんだか、サスペンスな空気ですが……スルーしていただいても結構です。
ということで、ココからが今日の記事ですね〜
 まず、近況報告ですが……テスト週間につき毎晩知恵熱と争っております。英語や数学はまだ……なんとかなりそうなのですが、日本史と世界史が危険な状況です。

 と、湿っぽい話をするのはやめといて……
今宵は時空管理局ラジオです
 この一週間長いようで短かった。あぁ、すばらしき時空管理局ラジオうるわしき時空管理局ラジオ……
愛と欲望の時空管理局ラジオ
今日のSSは、練習を兼ねていますので……少し文章がおかしくなってます。それと、これは私が自信を持つことが出来た時に完成させる予定のSSなので……中途半端に終わってます。とまぁ、こんな感じですね。

【BL系SS】『おはようを聞かせて』:注意:カオスフル

「んん〜〜……ハァ……朝か」
 大きく背伸びをしてベッドから降りたヴァイス。当たり前のように、上も下も生まれたての姿だった。
 そんな彼の身体に朝日が照りつける。程よく鍛え抜かれた身体は、前衛芸術を思わせる美しさだった。
「……まだ、寝てるのか……仕方ない……おい、起きろよ。今日も早いんだろ」
 彼の寝ていたベッドには、もう一人いた。ヴァイスとは違う型の整った顔立ちに、締まった身体、ツヤめかしい鎖骨とそれを強調する白い肌……男という生物の最も美しい形を表現したダビデ像も服を着て逃げていってしまいそうなその人は……
「………あぁ、ゴメン、昨日の疲れが……」
「そうか? そんなに、激しくした覚えは無いけど。ま、とりあえずメガネ掛けて、支度を始めたほうがいいぞ。また、幼馴染にまた弄られるぞ」
「それは……勘弁してほしいかな……よいしょ……」
 その肌を晒すことが恥ずかしいのか、シーツで身体を隠すようにしてクローゼットの前に立った。
「ヴァイス、今日はどこを飛ぶんだい?」
「うーん、そうだなぁ……部隊長の予定しだいってとこだけど……それがどうかしたのか?」
「いいや、少し気になっただけさ」
 クローゼットを開けて制服を取り出す。
「なら、お前は今日何するんだよ」
「え? そうだね……今日は、アルトとルキノと一緒に今日までの情報整理と後はシャーリーのお守りかな」
「アルトやルキノに関しては……まぁ、おぼつかねぇところもあるけど、とりあえず安心だが……その幼馴染のお守りって何するんだ?」
「基本的に彼女が考えたデバイスのシステムやデザインの話を聞いたり……他には、恋愛の話とか」
 一通り制服を着て、予備の制服……もとい、昨晩から持ち込んでいた服をヴァイスへ渡す。
「サンキュー、恋愛話か……なんだか、アイツの考えることらしいな。たしか、ライトニングのチビ二人の仲が怪しいとか噂して回ってたけど……ありゃ、そういう仲じゃないぞ。きっと……そうだな、家族……なんだろうな……」
 ヴァイスの脳裏に唯一の家族が浮かんだ。光を失った左目……今でも自責の念に駆られる……謝っても謝りきれない……
「ヴァイス……」
 背後から優しく抱きしめられる。
「大丈夫、妹さんはきっと君のことを責めてはいない。アレは、事故だった……そうだろう」
「あぁ……事故だ……でも、俺は過信していた。自分の実力を……」
 エースと呼ばれる過去の自分は……
「……時間だ。……それじゃあ、僕は先に行くよ。…………………………ゴメン……」
「―――ッ!」
 振り返ってみるがすでにドアの向こう。一人部屋に取り残されてしまった。

「ハァ……」
 グリフィスは、ため息ばかりついていた。
「あれ? どうしたんですか? 朝からお疲れのようで」
「え……あぁ、ちょっとあって……そんなことよりも、早く済ませて提出しよう」
「は〜い……って、ルキノ、その資料どこから引っ張ってきたの?」
 ルキノの正面のモニターに示されていたのは、六課の個人情報の一部だった。
「え、うん……昨日さちょっと気になる情報が入ってきてさ……」
「待って待って、それってまずいよ。勝手に見たりしたら怒られるよ」
 アルトの静止を無視して、ルキノは気になる人物の情報を探した。そして、程なくして発見。
「あ、やっぱり……妹さんが、この間、六課が保護した女の子の居る病院で診察受けてるみたい」
 ぞろぞろと表示される個人情報の数々、ちょっとどころではない。
「二人とも、マジメに作業するように」
「一応してるんですけど……ルキノが……」
「ん?」
「ちょ、ちょっと……わわわ……」
 ルキノはバレてはまずいと急いで表示を切り替えた。しかし、グリフィスは手元のモニターで履歴を調べて個人情報の欄を見つけ出した。
「これは……ルキノ・リリエ通信士! 職務中にこんな情報を閲覧することは、禁止されています」
「は、はい!」
「部隊の情報を閲覧できるのは、部隊長か私です。あなたが、見て良い物ではありません」
「す、すいませんでした!」
「すいませんで済まされる問題ではありま……せ、ん……」
 グリフィスの視線の先に一人の少女の映像が映し出されていた。
「はい! 本当にすいませんでした! 今後は気をつけます!」
 ルキノは、早々に一礼すると正面に向き直った。アルトは、やれやれと肩をすくめている。と、そんなことは関係なく……

「なんや、今日は朝から浮かないか顔やな」
「え? そうっすか?」
 はやてを乗せたヘリの中、ヴァイスは離陸した時から何か陰鬱な表情をしていた。
「いやなことでもあったん?」
「違いますよ。ちょっと、今朝から腹が痛くて……テンションが低いだけっす」
 違う。今朝は今朝でも……

てな感じのSS書こうと思ってるんですけど……なんか、感じが違いますね。BLチックじゃなくて、もう少しギャグ系に仕上げてみたいのですが……どうしましょうかね。
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2008/03/01 22:16 【未分類
時空管理局ラジオ、事故がなければ定時から始まるとのことですが……

さてはて、今回は更新の予定はしてなかったのですが。サボるのも面倒だったのでとりあえず更新ということにします。それと、今回は何だか最近力を入れている「おまけ」について事情説明をと思ったのですが、事情も何も無いので……やる気があったら連載書いて、まずは「おまけ」で更新ということで。

諸注意:理解しなくて言い……心で感じてください

「ブローチ」


「ただいま〜」
 夕方、太陽も山の向こうに沈みかけている頃、首都郊外の閑静な住宅街のとある一軒家から物語は始まる。
「おかえりなさい。フェイトちゃん」
「おかえりなさい。フェイトママ」
 フェイト・T・ハラオウンは、管理局の仕事を終えて帰宅した。
「今日はいつもより早く帰ってこれたから、外でご飯にしようかと思ったんだけど……もう、作っちゃったんだね」
 キッチンの方から美味しそうな匂いがしていた。
「うん、あのね……」
「みてみて〜」
 なのはの言葉を遮るようにして、ヴィヴィオがフェイトに向けて両手を広げていた。
「ん?」
 ヴィヴィオの手は、所々絆創膏が張られており明らかに何かがあったことを伝えていた。けれど、本人は笑顔でフェイトに笑いかけている。
「あのね、今日は、なのはママのお料理のお手伝いをしたの。でもね、包丁使ってるとねケガしちゃった……でもね、とっても楽しかった。それに、なのはママもすっごく喜んでくれたんだよ」
「……そうなんだ、よかったねヴィヴィオ」
「うん!」
 ヴィヴィオは、それだけ言うとリビングの方へと戻っていった。
 なのはとフェイト、玄関には二人だけになった。
「……フェイトちゃん、今日はどうして早く帰ってきたの?」
「なのは……――やっぱり、なのはに隠し事は出来ないね」
 フェイトが早く帰ってきた理由は、単に仕事が早く終わったということではなかった。
 靴を脱ぎ家に上がる。そして、モニターに見覚えのある映像を映し出した。二人が、新たな道を歩くと決めた瞬間の映像が……
「実は、母さんがどうしてか、昔の研究室に残してた資料が見つかったんだ。今更な感じもしたんだけど、なんだか私が持っていないといけないような気がして……」
 もう一つの映像が表示された。
「これって……」
「……うん、母さんのブローチ。この中に、情報管理用のデバイスが入ってて、その中に当時の研究データと日誌、それから……たぶん、アリシアのデバイスになる予定だったんだと思う、バルディッシュによく似た形のデバイスの設計図が入ってたんだ」
 映し出される一枚の白い紙には、デバイスの完成図とそこに至るまでの図がびっしりと描きこまれていた。そして、右下の隅の方に『Dear Alicia』と記してあった。
「母さんは、私じゃなくてアリシアを見ていた。人形の私を通して……」
「ダメだよ、人形なんて……それに、プレシアさんだって本当はそんな風には見てなかったと思うから……」
「そうかもしれない。……でもね、なのは、私は別に母さんが私のことを人形だと思っていてもよかったんだ。私はアリシアの代わりの人形、それはアリシアを見るための人形、ということは……私は、母さんに見てもらってたんだよ。一人の娘として……」
「え……」
「これは私にしか分からないのかもしれない。だって、私もよくわかって無いんだから。でも、私は母さんからそうやってみられてたんだよ。だから……バルディッシュがここにいるんだ……」
 人形に自分の大切な人を生き映すために似たものを持たせるということはよくあること。フェイトの手元にバルディッシュがあるのもそういうことがあるからなのかもしれない。けれど……言葉に出来ない……何か……大切な何かが……ブローチに入っていたデータに記録されていた。
「そうなんだ……フェイトちゃん自身も分からない何かなんだね……で、そのブローチはどうすることになったの?」
「うん、それなんだけど、データは管理局の方へ預けてブローチは私が貰うことになったんだ。それで……ヴィヴィオにあげようかなって……」
「いいの?」
「うん、これは私が持っておくべきものじゃないから……」
「………そうなんだ」

 フェイトは食事後、ヴィヴィオにブローチを渡した。もちろん、何も知らないヴィヴィオは喜んで早速自分の胸元に付けてみた。
「うわー……すごいね」
「うん、そうだね」
「なんだか、すごい魔力が篭められてたみたいな感じがする」
 ブローチが篭めていたのは、魔力……? いや、それは……
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あまの兔

Author:あまの兔
5/26(27)に魔法少女リリカルなのは ポータル「時空管理局」でサイトを立ち上げると発言したくせにブログしか立ち上げることの出来なかった、FTP音痴
でも、気合と根性(←昨今の日本人が忘れた言葉)でなんとかしていこうと奮闘を開始。この行動が、吉と出るか凶と出るか……それは、皆さんの訪問で決まる!(え…

えぇ、一応リンクはフリーなのでどんどんお願いします〜

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